内尾和正(作品解説)
広告関係の仕事から始まり、スーパーリアルイラスト・ポップ・建築パースデザイン・フォーミュラーカーテクニカルデザイン・TVゲーム・映画背景画・・・絵に関する殆ど全てのジャンルを経験。 今は、その経験をベースに空想画に耽っています。
ここ数年間は、オリジナルのみで、好き勝手、我がまま放題の絵を描いて何とか生きています。
僕の空想画の基本は資料無し、頭の中にある世界をそのまま描き出して、現実と空想との微妙な境目に視点を置いています。
イラストレーターを辞め、作家になって幸せに思う事。(運命の出逢い)
僕の作品は単なる空想画であってはならないと、いつも自分に厳しくしているつもりでいます。風景画なのだけれど、人の心の内面を描き上げています。それを『心描画』と呼んでいて、その部分を感じ、感動してくれている人と出逢った時が一番幸せに思います。
15年ほど前にそれを経験しました。それは広島の駅のギャラリー個展での出来事で、そこで出逢った90歳前後のおじいちゃんが、ご自身の人生と僕の絵をオーバーラップさせて、涙ながらに語ってくれた「人として生きる」って言うこと。
戦後の数十年間、おじいちゃんは家族の為、子供達の為、ひたすら働いて働いて、・・・ふと我に返った時に老体の身の重さを感じたのでしょう。
僕は、この瞬間、絵描きとして人生を全うしようって決断したことを思い出します。 (如何せん、人は忘れてしまう動物)人は人によって、人生の方向が変わる事がある。
運命の出逢いは、ある日突然、訪れ、名前も知らぬまま時は流れ、十数年経って気付く事もあるんだなぁって思いました。
ベルギーに滞在中、孤独の中、ふと、あの時のおじいちゃんへの想いが強くなり、改めて、今やるべき事、この先どう生きて行くかを明確に心に刻み込みました。
(十数年経って感じる一期一会)
今は、人の心に潜む竜(ドラゴン)をテーマに形式枠組みに捕われず自己流の龍を描いていこうと思っています。
人の感情の化身として竜を創り上げています。そもそも、龍・ドラゴンは大昔から、西洋東洋文化に(古今東西)関係なく、寺院・神社仏閣に祀られていて、人の心の深層部にある感情が造り出した架空動物だと思っています。
どの世界の人達も、精神的架空動物として古くから慕われてきたものと信じています。
時には、人の醜い部分の代弁者でもあり、懺悔の受け入れ役かも知れません。
そこには多種多様な龍が存在してて、いいのかな?って。
どれくらいの龍が描けるのか自分自身、楽しみです。
今回の個展では、『心描画』の中に潜む、『妖獣たち』が主役です。
そのキャラクターは、僕の身近な人たちが、妖獣化して、空想世界で生きています。
人の風貌だけでなく性格・癖・・・から始まり、深層心理など、僕、独自の観察力を駆使し、人の『裏の顔』の表現でもあります。
造形作家・濱園明洋氏の協力で、立体オブジェ(フィギュア)の販売も開催。完全なオリジナル版で、限定品になると思います。
内尾和正デジタル画集DVD販売告知
内尾和正「心描画」展 ― 妖獣編に合わせ(会期中edgeにて販売)
内尾和正作品集(UCHIO'S FANTASY WORLD)を元に制作したデジタル画集DVDが
9月20日「内尾和正DVD販売事務局」より販売となります。
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